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TW2シルバーレインに登場するキャラ 銀・狼貴と谷繁・碧のキャラブログです

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鉄の芯は朽ちえず(4)

鉄:あ、タイトルは「くろがねのしんはくちえず」とよんでくれ。

戦いは獣の一撃から始まった。
獣の瞬発力を持ってくりだされた右の一撃は直線的で、しかも早い。だが、
「鳴鐘っ!」
上体を揺らしてかわす徹也が、伸びきった肘へショートアッパーを放つ。
人間相手ならば相手の骨折をも免れない技だ。
だが、徹也の放ったそれは、打撃をそらすことには成功したが、
(かてぇっっ!)
どれだけ筋肉質なのか、骨に直撃しえた拳は、むしろ逆にはじかれた。
(関節でこれだけ硬いってありか!?)
だが、考えている暇はない。すくいあげるような二撃目が、既にこちらの胸元、そして喉へ向けて放たれている。
(ばぁかっ!)
開いた五指の先、鋭い爪によるその一撃。
だが、徹也は笑う。
「削岩んっ!」
空手の回し受け、ではない。
あれは逸らす技能だ。だが、今徹也が放ったのは肘を中心とした遠心力任せのチョッピングによる、弾き。
鉄心流は肉体を鋼とし、いかなるものも弾き、前に進むもの。
手首を弾いたはずの一撃は、だがやはり逸らすしかできない。
(くそっ、いつからこれだけ硬くなりやがった!)
それでも、今、相手の前面ががら空きだ。
そして、徹也は正面からの一撃を自分の心情としていた。
関節にさえ通じない短打は効果がないだろう。だが
(ボディなら、どうだっ!?)
今、狼貴の二本の手は思考とは違う方向に無理やりそらされているが、時間はない。
深く踏み込む。辺りを震わせる震脚から、銀の腹へかがみこむようにして、肩を打ちつける!
「豪破っ!」
手ごたえは、…なかった。
「っ!?」
「徹也、前だっ!」
紅暮の声に、首を動かせば、狼貴はフシュルルと呼気を漏らして、息を整えていた。
(しまった)
先ほど蒼也へと跳ねたあの力任せのバックステップだ。
(人間技、じゃねぇな…、これも何かの異能なのか?
 ……鉄家に比べて血が薄いからって素養が低いと限らない、ってわけか)
すばやく構えを取り直す。
今の狼貴はどういうわけかわからないが、人間としての限界を超えている。瞬発力と耐久力はおそらく狼貴に分がある。
おまけにどういうことか爪と牙、人間として考えるより獣として考えたほうがよさそうだ。
ただ、代わりに失われているものがある。
(技術と、思考力が勝利の鍵、ってか)
聞いたことがある。異端の力を得たものたちが、日常的にその能力を振るっていた際、あるときから、ふいに狂いだすと。
だから、大体40台半ばくらいから、鉄一族は隠居に入る。
後進の指導や、手助けをして暮らしていく。
もっともそれよりも早く狂った例もあるから安心はできないのだが…とにかく、使わないことがこの発狂を止めるベターな手段だった。
そして、そうやって発狂した人間を止めるためにも、鉄心流は鍛えられたのだと。
力に狂ったものを、技術で止めるために。
(だけど、悪いな、じーちゃんたち)
心の中で徹也は前置きをする。
「俺は、そんな細かいことでやるつもりは、まったくねぇ!!」
かなぐり捨てた。
それが正しいのはわかってる。だが、せせこましいことをやるのは、自分の流儀ではない。
これは、鉄心流と発狂者の戦いなどではない。これは、力と技術の戦いじゃない。
そう、これは

 
──俺と、狼貴の勝負なんだ

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