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TW2シルバーレインに登場するキャラ 銀・狼貴と谷繁・碧のキャラブログです

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揺れる揺れる

銀誓館学園。
ここで得たものはあるはずなのに、どうしてか。
何もかもが自分をすりぬけていくようで空虚な思いがつのっていく。
動けない。
どうしても、動けない。
うじうじした自分が顔を出す。
そんなのは嫌だ、誰かを悲しませるのは嫌だから。

理想像は変わっていない。
昔、衰弱した病人を看護するために、当然だからと何度も巡回してくれたお医者さん。
「私に何かできることがあれば、必ず参りますので」
そういったあの人の輝きがまぶしくて、僕は、私になった。

奥にあるものも変わっていない。
かつて、自分が殺してしまったアノ人。
きっと、僕なんかより何倍もうまく生きていけたであろう彼を浮かべる。
口数少なく状況を見やるそこにあこがれた。
僕は僕のまま、彼の面影をみつめた。

本当の僕はどこにある。
誰かが救えるものじゃない。
自分ではねのけなければ意味がない。

カウンターパンチのような衝撃が、残っている。
それを、失恋だと自覚したのはすぐだった。
何をやってるんだ、思いを断ち切ったのではなかったか。未練がましい。
……ああ、ダメだ、本当に、内をやってるんだ。
…………こんなことをしてはいけないのに……


もうダメだ。
そう思って、帰り道、身支度を考えていた。

郵便ポストをあけると一通の手紙が届いていた。

……驚きだった。
手紙の中身は、別に前にくれた手紙に対する返事だ。
内容も、大きく分ければ普通。
なのに、なんだろう。
力がわいてくる。
しみてくる。
不安が、消える。

さっきまで考えていた暗い思いが消えていた。
秋の空だというのに、不思議とぽかぽかと暖かい。
いてもたってもいられなくなって、僕は、思わず窓に向かって叫んだ。
「~~~~~~~!」
何をいったのかは覚えていない。多分迷惑もかけた。
けれど、腹の中のもやもやが、消えていた。
そうだ、こうすればいい。
自分で溜めこんだ鬱憤など、吐き出してしまえ!
無理をする必要などない。
今までどおりに、けれど今までと変わっていけばいい。
それが、できるんだから。

手紙とともにあった荷物をほどいてみると栗きんとんが入っていた。
「いただきます」
ほなかな甘みが心を癒してくれた。


ああ。
ああ。
この人が好きかどうかとか、そういう問題ではなく、思った。

この人は、本当にありがたい人なのだと。
だから、待とう。
つらくなったら、吐き出せばいい。
そして吐き出しながらすごして、待とう。
いつか戻ってくるあの人に、これまでの思いを全部吐き出すために。

銀・狼貴
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